2009年6月14日日曜日

花 / ASA-CHANG & 巡礼



花が咲いたよ
酷く風に怯えた
誰も見たことない花が咲いていたよ

花など無い
それはあるはずもないと思ってたら
そしたら 花が咲いたよ
誰も見たことない 見えるはずもない 咲くはずもない花が咲いてたし
そこにやはり そこに確かに そこにあるだろう

花が咲いたよ
酷く風に怯えた
誰も見たことない花が咲いていたよ

そしたら 酷く風に怯えた
誰も見たことないそれは
花は風に怯えて 風に震えて 花は揺らされて
怯えていたようだ

花が泣いたよ
酷く風に打たれた
光を見たことない花が泣いていたよ

さっきの風の音よりもっと嵐で
そしたら 花が泣いていたよ
夢などない もう風などない もう雲も動かねど
なのにそれなのに花は 闇に愛して 闇に歌い 闇に泣き
なのにそれなのに花は 闇に飾られて 選ばれて 愛されて
光を見たことない花は 選ばれ愛され 闇を愛していたようだ

花よ
花の不屈の心に光が笑ってくれるように
引かれぬように 揺らされぬように 流されぬように 生きられるように

花よ 月を見よ 星は駄目よ闇よ
月は本当の光よ
今 星も綺麗よ
月の光のようなものが
本当の星の光のような闇が 駄目よ闇は
月は本当の光よ

ならばそれならば
闇の波を押し返すのだ 闇の住みかを紐解くのだ

花に光を
それを願ったんだ

そしてそしたら
花は答えたんだ
一度だけ答えたんだ
「光は要らね 水を下さい」




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