瞬きの日々
2006年4月6日木曜日
日の光 / 金子みすず
おてんと様のお使いが
そろって空をたちました。
みちで出合ったみなみ風、
何しにどこへ、とききました。
一人は答えていいました。
この明るさを地にまくの、
みんながお仕事できるよう。
一人はさもさもうれしそう。
私はお花を咲かせるの、
世界をたのしくするために。
一人はやさしく、おとなしく、
私は清いたましいの、
のぼる反り橋かけるのよ。
残った一人はさみしそう。
私は影をつくるため、
やっぱり一しょにまいります。
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